今年で築城400年を迎える熊本城。本展で日比野は、現代版「肥後の石工」と呼ばれるボランティアスタッフと、会場を訪れた人たちとで「石垣」という共通のDNA、共通のイメージを段ボールでつくりあげる参加型のプロジェクトを開始しました。

素材となる段ボールは上通、下通、新市街の各アーケード街の協力で、美術館に集められています。段ボールで作られる石に、図面はいらないのです。定規もいらないのです。ひとりひとりがつくった、ひとつずつ形が違う石を積み上げていきます。バラバラな形を1個に組み合わせていきます。組み重ねることによって、強くなります。頑丈にもなります。ひとつひとつ違うものが組み合わさることで、見たこともない大きな美しいかたちになっていくのです。

会期中はいつでもどなたでも石垣作りに参加できます。現在の石の数は1304個!石垣プロジェクトスペースは無料で入れますので、何度でも石を作りにきてくださいね!

【緊急速報!】
1月27日(日)に日比野さんとみかんぐみ・曽我部昌史さん(建築家)によるトークが開催されます。トークテーマは「熊本のまちにどうやって石垣を築くか!?」
13時から石垣プロジェクトスペースにて。入場無料。

| 日比野克彦展 | 12:00 PM | comments (x) | trackback (x) |

 日比野が社主をつとめる「明後日(あさって)新聞社」は、「あしたのそのつぎ」を思い描きます。「新聞はいつだすんですか?」の問い合わせには「明後日あたり」と明後日の方向を見て答えることを社訓としています。
 明後日新聞社は、新潟県十日町市松代町莇平(あざみひら)という小さな集落にある、廃校を本社として2003年に発足しました。現在も月に1度のペースで本社から「明後日新聞」を発行しています。

 そして、このたびHIGO BY HIBINO展の開催に伴い、熊本にも「熊本支局」が開設されました。この展覧会場内の一室を支局として、活動を展開する総勢13名の記者たちが、あなたのところにも取材に訪れるかもしれません。(写真が熊本支局。中央に見えるのは莇平本社の模型です

熊本支局より発行される明後日新聞は、当館受付にて一部50円で販売しています!
展覧会裏話やイベントレポートなど内容盛りだくさんですのでぜひぜひ読んでみてくださいね
次号発行予定日は…明後日あたり、なのです

| 日比野克彦展 | 11:00 AM | comments (x) | trackback (x) |


日比野克彦 HIGO BY HIBINO展では、熊本の伝統工芸とのコラボレーション作品を展示しています。
その一つが、肥後手まりです。
肥後手まりは、へちまの芯を乾かしたものに、刺繍糸で模様を施したものです。
今回は、肥後手まり同好会の皆様に、日比野オリジナルの手まりを作って頂きました。
熊本城や、明後日朝顔、朝顔の種、明後日朝顔プロジェクト実施地名を刺繍したものなど、バラエティ豊かに展示していますので、新たな肥後手まりの表情を楽しんで下さい。
もちろん、伝統的な鮮やかな肥後手まりも展示しています。

1月19日は、肥後手まりワークショップも開催します!
定員は、残りあと僅かです。お楽しみに

| 日比野克彦展 | 10:00 AM | comments (x) | trackback (x) |

 細川藩の時代より、武士や粋人に愛されてきた肥後象眼。刀のつばや文箱、アクセサリーなど、その用途は多岐にわたります。
 日比野がこの肥後象眼の伝統工芸士、白木良明さんに依頼したのは、朝顔の「種」の象眼です。地金そのもので造形を行うのも、7mm以下という小さなサイズに象眼をするのも、その歴史はじまって以来のことだといいます。
 その小さくも存在感のある、未来への「種」は、どんな芽をだしていってくれるのでしょうか。

※種象眼は購入することができます。詳しくは当館ミュージアムショップまでお問い合せください。

| 日比野克彦展 | 10:01 AM | comments (x) | trackback (x) |

古くから、有田をはじめとする多数の九州の窯元で使用されてきた、国内トップクラスの質を誇る「天草陶石」。この青みがかった透明感のある白磁で、日比野は《種器》を制作しました。《種器》とは、文字通り「種の器」であり、「明後日朝顔」の種子を保存し、次世代に伝えるための母胎となる器です。器ひとつひとつにサインとシリアル番号がふられ、種がひと粒収まるちいさなくぼみが開けられます。この制作は、天草大陶磁器展のレジデンス事業の一環として、天草・丸尾焼の技術提供をもとに行われました。

| 日比野克彦展 | 09:47 AM | comments (x) | trackback (x) |
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