古くから、有田をはじめとする多数の九州の窯元で使用されてきた、国内トップクラスの質を誇る「天草陶石」。この青みがかった透明感のある白磁で、日比野は《種器》を制作しました。《種器》とは、文字通り「種の器」であり、「明後日朝顔」の種子を保存し、次世代に伝えるための母胎となる器です。器ひとつひとつにサインとシリアル番号がふられ、種がひと粒収まるちいさなくぼみが開けられます。この制作は、天草大陶磁器展のレジデンス事業の一環として、天草・丸尾焼の技術提供をもとに行われました。

| 日比野克彦展 | 09:47 AM | comments (x) | trackback (x) |