2004年、当館で開催した「生人形と松本喜三郎展」を縁として、今年も、山都町の八朔祭へ、審査を行いに参加してまいりました。

当日の審査員の動きとしては、10時より審査下見を行い、12時に審査員長の選定、14時より本審査を行い、17時に審査結果発表ならびに受賞式を行うという一日がかりのスケジュールです。
今年は、やや曇りがちの天気でしたので、観客の皆様も、体調に影響のでるほどの暑さではなかったので、昨年よりは、楽だったのではないでしょうか。

熊本市現代美術館賞としては、役場の「どぎゃんかせんといかん タイ えびっさん(えびすさん)」に授賞しました。造形の質の高さと、新しい素材(トウモロコシの皮)を使用した点を評価しました。

今年の金賞は下市連合組の「聖火 万里を駆ける 関羽と臥竜 北京五輪制覇(関羽と臥竜)」。下市連合組は昨年に引き続いての金賞受賞でした。身振りなどの造作とあわせて、衣服のこまやかな表現や、色使いが見事でした。




| 生人形 | 05:19 PM | comments (x) | trackback (x) |

今年も阿蘇の高森風鎮祭の造りもの審査に行ってきました。2004年の生人形と松本喜三郎展で出品していただいて以来のお付き合いです。「造りもの」とは、日用品をつかって、さまざまものを見立て、造りあげていきます。今年は史上初の特賞同点2組で力作ぞろいでした。今年の熊本市現代美術館賞は、盆提灯を効果的に用いた下町5組の「風神」(写真)に贈呈させていただきました。

| 生人形 | 08:43 PM | comments (x) | trackback (x) |

熊本市現代美術館が所蔵する、安本亀八の相撲生人形がNHKで紹介されます。
2/11(月) NHK BS 午後8:00〜9:59 「日本美ナンダコリャこれくしょん」
この機会にぜひ生人形の迫力をご覧下さい。

| 生人形 | 04:13 PM | comments (x) | trackback (x) |

松本喜三郎作と伝わる作品が多く残される五福校区。熊本市五福まちづくり交流センターに、当館で2004年に開催した「生人形と松本喜三郎」展でもご出品いただいた、《閻魔像》が展示されております。2004年の展示の時にも、お賽銭を山ほど集めた威厳のある閻魔さまですが、そののちに町内の皆様の手で、その胴体部分の衣服もあざやかに補彩され、大事にされております。これまではお祭の期間しか見る事ができませんでしたが、今回の展示はしばらく行うとのこと。しかも無料ですので、ぜひ見学してみてはいかがでしょうか?(開館時間等は直接熊本市五福まちづくり交流センターにお問い合わせください)

| 生人形 | 05:07 PM | comments (x) | trackback (x) |

山都町八朔祭審査に行ってきました!今年の出品作は11点。八朔祭は、素材が木の皮や野の植物など、自然の素材を存分につかっているのが特徴。もうひとつの特徴は、時事問題や世相を映し、行政へのメッセージをユーモアたっぷりにこめていること。これは審査の基準にもなっています。
今年の金賞は、パイレーツ・オブ・カリビアンのジャックを造形した、「造り物も欧米か!カリブの海賊 山都に上陸」でした。ジャックの赤いバンダナは、ケイトウの花で表現したそうです。ロングコートも表と裏で別の植物をつかい、ふわふわした素材感が活きてました。
熊本市現代美術館賞は、矢部高校制作の、「矢部高 前進 猪武者」としました。受賞理由は、高校1年生制作によるつくりものでしたが、その技術の高さと、八朔祭独特の、木材等植物の材料をつかった荒々しい表現がうまく出されていたことが挙げられます。
今年の干支ということで、矢部小学校も猪の作品を出していましたが、小学校のイノシシは、「うりぼう」の可愛らしさが表現されていました。比べてみると高校生らしく大人に近づいた若イノシシのような雰囲気が感じられたのも、好感度アップでした。
なかなかマスコミには取り上げられないのですが、八朔祭の造り物審査の場で行われる仮装寸劇は、女装や立ち回り、もちろん「欧米か!」もありで、などなかなか面白いのですよ。矢部高は校歌斉唱でした。

| 生人形 | 08:26 PM | comments (x) | trackback (x) |
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