「CAMKコレクションvol.4 来た、見た、クマモト!」展企画学芸員が、「CAMKコレクション、この10年をふりかえる」と題して、当館収蔵作品からなる今回の展覧会についてお話しました。

00、01年のプレイベントから、昨年度の奈良美智展まで、当館のG1、2のメイン展示室で開催した企画展を10年分振り返りながら、その企画展を機に収蔵し、本展で出品している作品についてご紹介しました。もちろん、メイン展示室だけでなく、G3での小企画展を機に収蔵・出品している作品を多々ありますので、G3企画展の10年間分もあわせて、スライドショーで振り返りました。
スライドショーの合間に、八谷和彦さんの《メーヴェ1/2》の飛行実験の映像や、日比野克彦さんの《いくさいぐさ》、《トーロート》の制作者インタビュー映像、安本亀八の《相撲生人形》組立映像などをご紹介しました。

様々なアーティストたちと、様々なタイプの展覧会を開催するなかで、アーティストたちの提案によって、新作制作の現場を通じて多くの市民とつながったり、熊本の伝統工芸とその担い手達を再発見したり、現代美術館という場所がより多様な文化の交流の場となったりと、常に市民が楽しみ・新しい出会いを経験する場として美術館が変化し続けているその軌跡もご確認いただきました。
当館のコレクションについて、美術館史とともにお話したレクチャーではありましたが、企画展や、アーティストが市民とともに作品制作を行う場など、様々なかたちで市民ひとりひとりの人生と寄り添いあいながら、収蔵作品と美術館が時を過ごし今に至ることも、当館の重要なコレクションのひとつであることを改めて確認する機会となりました。

| CAMKコレクションvol.4 来た、見た、クマモト! | 04:35 PM | comments (x) | trackback (x) |