財団法人ポーラ美術文化振興財団の助成を受け、「イタリアおよびバチカン・ミュージアム所蔵の生人形調査 ならびに同時代(19世紀末より20世紀初頭)の日本コレクション調査」というテーマのもと、昨年夏にイタリアのフィレンツェとバチカン市国にて行った作品調査内容を発表しました。(AKL45号、World Newsにも調査内容抜粋を紹介)
スティベルト博物館で行った所蔵生人形の内部構造の紹介に続いて、
バチカン市国で行われた1925年の伝道万国博覧会の際に出品されたことが、バチカン・ミュージアムの生人形収蔵の由来であることや、日本から出品された物品の内容(なんと木箱数23個!)をリストから紹介しました。
今回のバチカン・ミュージアムと当館にとって非常に重要な発見となったのは、万博出品へのマネージメントをしたのが、岩下壮一(洗礼名Francesco Saverio Iwashita、1889−1940)であることを確認できたことでした。岩下壮一はハンセン病に関する福祉にも力を注いだ人物で、当館でこの冬に開催する「光の絵画vol.3 〜祈りの風景〜」にも関わってきます。

| 「メリー・ゴー・ラウンド」 | 07:08 PM | comments (x) | trackback (x) |