展覧会企画担当学芸員の冨澤が、奈良美智展の特徴について講演しました。まず、出品作品ほとんどすべてが2011‐2012年に制作された新作であることと、1月27日の作家のアーティストトークからも、展覧会と作品の理解を深めるうえでは、出品作品の制作順が非常に重要であるということ、また、展覧会そのものにおいても、横浜・青森・熊本と連続して行われた会場の展示構成そのものにも、作家の考えの変化の大きな流れが顕現されているという2項目を主軸に論を展開しました。横浜、青森、熊本の各会場風景写真をスライドで紹介し、各館の展示の差異点・共通点、そして最終会場としての熊本展での展開などについては、会場の方々からも非常に興味深く感じられたというご意見をいただきました。

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