シリーズ462回

私の恋(2007年/韓国映画/111分)
Love First (2007/ Korea/ 111min.)

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「漫画家生活25周年記念企画 西原理恵子博覧会 バラハク」
2011年12月10日(土)〜2012年2月12日(日)

漫画家生活25年を迎えた西原理恵子(さいばら・りえこ、1964年高知県出身)の展覧会を開催しました。
西原は、1988年に武蔵野美術大学在学中に『ちくろ幼稚園』でデビュー、『ぼくんち』、『毎日かあさん』などを代表作とする漫画家です。
西原は、その画業において、みずからの実体験をもとにした『まあじゃんほうろうき』、『恨ミシュラン』を通じて、取材マンガというジャンルに革新をもたらしました。
また、作品が持つ文学的要素の高さや、登場人物の性格描写における質の高いリアリティから、『女の子ものがたり』、『いけちゃんとぼく』、『毎日かあさん』など、いくつもの作品が実写映画化されています。
精力的な漫画家生活を続けながらも、パートナーの故・鴨志田穣の影響もあり、アルコール依存症や女性の労働、貧困問題についての造詣や関心も深く、様々な講演会や著書を通して一般への理解の幅を広げ、意識向上に努める活動を行っているのも彼女の特長のひとつです。
本展は、彼女が漫画家としてデビューする前から持ち続けている希望、「自分の漫画で、ひとりでも多くの人々が、その笑顔を取り戻すことが出来たら」という想いにあふれた漫画作品の原画や、世界各地での取材・実体験の資料、カメラマンだった鴨志田の写真作品などを通じて、西原理恵子のこれまでの25年の漫画家生活と人生を紹介するものでした。
なお本展は、「西原理恵子ってどんなひと?」、「毎日かあさん」、「鴨ちゃんってどんなひと?」、「高知ってどんなところ?」、「作品が生まれる部屋」、「とつげき!体験ルポでマンガのネタつくり」、「子どもだって、なやんだり、わらったり」、「西原理恵子の人生画力対決」、「サイバラ図書館」の9つのゾーンで構成されました。
また、展覧会オープニング記念として12月11日に開催されたライブイベント「西原理恵子の人生画力対決in バラハク」における対戦相手の現代美術家の山口晃と作画した原画(複製)と当日のライブ風景の映像などを展示しました。
ほか関連イベントとして、「毎日かあさん」連載10周年を記念して、担当編集者による講演会「バトル・オブ・毎日かあさん」が開催され、会場内にはそれにあわせて映像「毎日かあさん10年の軌跡」が特別出品されました。
また、熊本の文化団体と当館との新しい交流としては、出品作品「まあじゃんほうろうき」に因んで、熊本健康マージャン協会の協力のもと「新春・健康マージャンin熊本市現代美術館」を開催、ひろくマスコミの注目を集めました。
あわせて、開館10周年を記念して「お正月福引」を開催し、市民や年始の帰省客、観光客にひろく当館が開館10周年を迎えることをアピールしました。会期中には、くまモンと毎日かあさんとの握手+撮影会も開催され、ファミリー層やアニメ作品「毎日かあさん」のファンに当館の展覧会事業をひろくアピールました。
「漫画家生活25周年記念企画 西原理恵子博覧会 バラハク」は、マンガに関する展覧会の、当館としての今後の可能性について、大いに視野をひろげる展覧会ともなりました。

| バラハク | 10:00 AM | comments (x) | trackback (x) |