「漫画家生活25周年記念企画 西原理恵子博覧会 バラハク」
2011年12月10日(土)〜2012年2月12日(日)

漫画家生活25年を迎えた西原理恵子(さいばら・りえこ、1964年高知県出身)の展覧会を開催しました。
西原は、1988年に武蔵野美術大学在学中に『ちくろ幼稚園』でデビュー、『ぼくんち』、『毎日かあさん』などを代表作とする漫画家です。
西原は、その画業において、みずからの実体験をもとにした『まあじゃんほうろうき』、『恨ミシュラン』を通じて、取材マンガというジャンルに革新をもたらしました。
また、作品が持つ文学的要素の高さや、登場人物の性格描写における質の高いリアリティから、『女の子ものがたり』、『いけちゃんとぼく』、『毎日かあさん』など、いくつもの作品が実写映画化されています。
精力的な漫画家生活を続けながらも、パートナーの故・鴨志田穣の影響もあり、アルコール依存症や女性の労働、貧困問題についての造詣や関心も深く、様々な講演会や著書を通して一般への理解の幅を広げ、意識向上に努める活動を行っているのも彼女の特長のひとつです。
本展は、彼女が漫画家としてデビューする前から持ち続けている希望、「自分の漫画で、ひとりでも多くの人々が、その笑顔を取り戻すことが出来たら」という想いにあふれた漫画作品の原画や、世界各地での取材・実体験の資料、カメラマンだった鴨志田の写真作品などを通じて、西原理恵子のこれまでの25年の漫画家生活と人生を紹介するものでした。
なお本展は、「西原理恵子ってどんなひと?」、「毎日かあさん」、「鴨ちゃんってどんなひと?」、「高知ってどんなところ?」、「作品が生まれる部屋」、「とつげき!体験ルポでマンガのネタつくり」、「子どもだって、なやんだり、わらったり」、「西原理恵子の人生画力対決」、「サイバラ図書館」の9つのゾーンで構成されました。
また、展覧会オープニング記念として12月11日に開催されたライブイベント「西原理恵子の人生画力対決in バラハク」における対戦相手の現代美術家の山口晃と作画した原画(複製)と当日のライブ風景の映像などを展示しました。
ほか関連イベントとして、「毎日かあさん」連載10周年を記念して、担当編集者による講演会「バトル・オブ・毎日かあさん」が開催され、会場内にはそれにあわせて映像「毎日かあさん10年の軌跡」が特別出品されました。
また、熊本の文化団体と当館との新しい交流としては、出品作品「まあじゃんほうろうき」に因んで、熊本健康マージャン協会の協力のもと「新春・健康マージャンin熊本市現代美術館」を開催、ひろくマスコミの注目を集めました。
あわせて、開館10周年を記念して「お正月福引」を開催し、市民や年始の帰省客、観光客にひろく当館が開館10周年を迎えることをアピールしました。会期中には、くまモンと毎日かあさんとの握手+撮影会も開催され、ファミリー層やアニメ作品「毎日かあさん」のファンに当館の展覧会事業をひろくアピールました。
「漫画家生活25周年記念企画 西原理恵子博覧会 バラハク」は、マンガに関する展覧会の、当館としての今後の可能性について、大いに視野をひろげる展覧会ともなりました。

| バラハク | 10:00 AM | comments (x) | trackback (x) |

昨年12月10日から1月22日までを募集期間としておりました、「西原理恵子先生直筆色紙」抽選プレゼントへの沢山のご応募ありがとうございました。
なんと、832名の方にご応募いただきました!
今後、厳正なる抽選を行い、当選のお知らせは発送をもって代えさせて頂きます。

アンケートへのご協力もありがとうございました。本当に様々貴重なご意見をいただきました。今後の展覧会事業を行ううえでの参考にさせていただきます。

| バラハク | 03:20 PM | comments (x) | trackback (x) |

「西原理恵子博覧会 バラハク」関連イベントとして、「新春・健康マージャンin熊本市現代美術館」を開催しました。
バラハク会場内では、西原先生の名作のひとつ『まあじゃんほうろうき』の原画や資料、ゲームなどを展示しております。この作品は、マージャンをするところに現れる人間の本性やその人間関係の描写、マージャンというゲームの奥の深さをユーモアたっぷりにあまさず描いたものです。
当館で健康マージャンを開催するにいたった理由としましては、西原先生が描いたマージャンを通じての人間の交流の場を、ほんの一片でも、実体験として体験していただきたいという想いからでした。健康マージャンが昨年、ねんりんピック熊本大会で正式種目となったことも大きな後押しとなりました。
今回は、熊本健康マージャン協会の協力を得、一般申し込みの定員制で、初心者24名、経験者56名、キャンセル待ちもいただくほどの人気で、会を開催することができました。
初心者の方は、協会スタッフの丁寧な指導のもと、マージャンの1から学び、ゲームの楽しみを体験されておりました。時には拍手も沸いておりました。
経験者の方はリーグ戦を行い、集中してゲームを行っておりました。優勝者は新名イツ子さんでした。本当におめでとうございました。

| バラハク | 07:20 PM | comments (x) | trackback (x) |

志摩和生さん(毎日新聞記者、「毎日かあさん」担当編集者)の講演会「バトル・オブ・毎日かあさん」の応援に、アニメ「毎日かあさん」のかあさんが来てくれました。


かあさんが来るということで、くまモンが「西原理恵子博覧会 バラハク」をかあさんに案内するため、当館に遊びにきてくれました。


会場最後の撮影ゾーンで、くまモンとかあさんと一緒に、握手+撮影会が開催されました。みなさん、とびきりの笑顔での撮影でした。

| バラハク | 06:04 PM | comments (x) | trackback (x) |

毎日新聞記者で、「毎日かあさん」担当編集者の志摩和生さんによる講演会「バトル・オブ・毎日かあさん」を開催しました。
西原理恵子先生とは20年を超えるおつきあいでもあり、毎日新聞の連載マンガ「毎日かあさん」連載10周年を記念して、編集者としての歴史とその時々の想いについて初めて語ってくださいました。
「怒涛の虫」連載の際の裏話、「毎日かあさん」連載のなかでの、編集者と漫画家の間での紙面掲載までのやりとりで行われるひそかなバトルなど、詳しくお話しくださりました。「西原さんとは、よくケンカします」とにこやかに語るその姿に、西原先生とその作品への深い愛を感じました。
会場のお客さまも非常に興味深い質問を投げかけ、長期連載の新聞マンガが抱える様々な問題について考える場面も発生しました。

| バラハク | 05:54 PM | comments (x) | trackback (x) |
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