『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』など数々のスタジオジブリ作品の美術監督を務めた武重洋二さんを講師にお迎えして、ナイトツアーを開催しました。

前半の30分はスライドを見ながら、アニメーションがどのように作られるのかというお話を聴きました。
普段は聴けないような制作にまつわるエピソードをたくさんお話ししていただき、感嘆と笑い声の絶えない時間となりました。


場が温まったところで、いざ会場内へ。
各作品の制作時のエピソードをご紹介いただきながら、展示室を巡っていきます。



誰もいない夜の展示室は静かで、昼間よりも何だか少しだけ特別な空間のように感じられます。
武重さんは、参加者のみなさんからの質問に対して丁寧に答えてくださり、会場内はゆったりとした空気が流れていました。


ツアー後のアンケートでは「実際に作品を作っている方からお話を聞くことができてよかった」「普段はなかなかできない体験ができた」といった嬉しいお声を沢山いただきました。

| ジブリの立体建造物展 | 07:30 PM | comments (x) | trackback (x) |

ジブリの立体建造物展の関連イベントして、本展企画者の青木貴之(スタジオジブリ イベント事業室プロデューサー)さんによるレクチャーを開催しました。
幅広い年代の方にお集まりいただき、なかには大阪からのファンもいらっしゃいました。

本展の始まりは、監修者である藤森照信さん(建築家・江戸東京たてもの園館長)と「アニメの建築なのだから、建てられないものもあるのでは?宮崎駿の嘘を見破ろう」という話になったことにあるそうです。結果は、惨敗。ジブリには建てられない建築はなく、細部まで描かれることで、成り立つ構造になっていました。その理由は、宮崎駿監督がロケハンにて、高畑勲監督からこう言われたことにあるそうです。「写真を撮るな。スケッチしろ。建物の中と人の生活を想像しろ。」これが、ジブリの細やかな描き方の原点であるとお話いただきました。



その後は、「みなさんが聞きたい話をお伝えしましょうか」と、会場からの質問に答えながら進んでいきました。会場からの質問はとぎれることなく、ジブリの制作工程から作品にまつわる都市伝説の話題まで、幅広くお話しいただきました。



最後に、ものを描くことを志す方へ「よく観察してください」とお話しされたことが「部分を見れば、全体が見える。」という本展のサブタイトルと重なって聞こえ印象的でした。

【参加人数:62人】

| ジブリの立体建造物展 | 05:30 PM | comments (x) | trackback (x) |

「ジブリの立体建造物展」では、スタジオジブリ作品の関係者の方々によるスペシャルレクチャーシリーズが実現!そのトップバッターとして、展覧会初日にスタジオジブリ制作業務部取締役部長の野中晋輔さんにお越しいただきました。



スタジオジブリでは法務・著作権分野を中心に広報・関連事業等に携わられていらっしゃる野中さんですが、短編アニメーション作品『ギブリーズ』に登場する「野中くん」のモデルの方でもあります。
スタジオジブリの生き字引とも呼ばれる野中さんに、スタジオジブリの制作に対する考え方、制作現場の様子、『千と千尋の神隠し』など作品のエピソードについて、丁寧にお話いただきました。



【参加人数:90人】

| ジブリの立体建造物展 | 01:40 PM | comments (x) | trackback (x) |

10月8日の一般公開に先立ち、「ジブリの立体建造物展」の開会式・内覧会が行われました。



本展は、建築という切り口から、改めてジブリの魅力を見せる展覧会です。ジブリ作品に登場する主要な建物の模型をはじめ、映画の世界観をスタッフが共有するためのイメージボードや精密に描かれた背景画など約400点を一挙に公開しています。熊本会場の特別企画として山鹿燈籠の技術によって制作された「ラピュタ城」も展示されています。



内覧会にご出席された方々には、精巧な模型をのぞきこむなど、童心に返って楽しんでいただけました。



「ジブリのアニメーションのなかの建物は本当に建つのか?」という疑問から企画がスタートしたという本展。解説も充実しており、そうだったのか!という驚きの情報もいっぱいです。
会期は2017年1月9日(月・祝)まで。ぜひ足をお運びください。

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