ジブリの立体建造物展の関連イベントして、本展企画者の青木貴之(スタジオジブリ イベント事業室プロデューサー)さんによるレクチャーを開催しました。
幅広い年代の方にお集まりいただき、なかには大阪からのファンもいらっしゃいました。

本展の始まりは、監修者である藤森照信さん(建築家・江戸東京たてもの園館長)と「アニメの建築なのだから、建てられないものもあるのでは?宮崎駿の嘘を見破ろう」という話になったことにあるそうです。結果は、惨敗。ジブリには建てられない建築はなく、細部まで描かれることで、成り立つ構造になっていました。その理由は、宮崎駿監督がロケハンにて、高畑勲監督からこう言われたことにあるそうです。「写真を撮るな。スケッチしろ。建物の中と人の生活を想像しろ。」これが、ジブリの細やかな描き方の原点であるとお話いただきました。



その後は、「みなさんが聞きたい話をお伝えしましょうか」と、会場からの質問に答えながら進んでいきました。会場からの質問はとぎれることなく、ジブリの制作工程から作品にまつわる都市伝説の話題まで、幅広くお話しいただきました。



最後に、ものを描くことを志す方へ「よく観察してください」とお話しされたことが「部分を見れば、全体が見える。」という本展のサブタイトルと重なって聞こえ印象的でした。

【参加人数:62人】

| ジブリの立体建造物展 | 05:30 PM | comments (x) | trackback (x) |