ギャラリーI&IIを締めくくるのは倉山裕昭さんの作品≪on. 7≫。薄暗闇の室内に敷き詰められた鏡を天井から吊り下げられたライトが照らしだします。ライトの光を割れた鏡が反射して壁に描き出す線の連なりは絵画の様。ライトの動きにあわせて壁に映し出された白と黒の線も動きます。



制作中、倉山さんは床に敷き詰めた鏡をご自身で磨きあげ、線を描くように、丁寧に丁寧に鏡を割ってひびを作っていかれました。倉山さんは、この作品をインスタレーションであると同時にドローイング、そして映像でもあるものとして考えていらっしゃるそうです。一つのフォーマットで複数の切り口ができれば、とおっしゃっていました。



さて、コムズカシイ言葉を並べましたが、まずは会場でご覧あれ。見てはじめてなるほどと思うところも多い作品です。中学生以上の方は鏡の上を実際に歩くこともできますから、ぜひ試してみてください。

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