次の展覧会「生人形と江戸の欲望」展の目玉作品となる安本亀八初代の相撲生人形(1890)を、報道関係者に公開しました。 組み立て図はなく、以前の写真を頼りにしながらの初めての作業です。二人あわせて13パーツからなり、頭部等を除き、ほぞをスライドさせるはめ込み式。寄木造りで、中は空洞のため、見かけよりも軽く、全体でわずか47キロ、そして3本の足でバランスよく支えていることがわかりました。手足のはめ込み、着衣の手順を確認しながら、およそ2時間で完成。生人形はもう見慣れている私でも、目をむき出した力強い表情に圧倒されてしまいました。

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| 生人形 | 05:00 PM | comments (x) | trackback (x) |