シリーズ第741回

ガスパール 君と過ごした季節(とき) 1990年/フランス映画/90分

Gaspard et Robinson (1990/France/90min)

※2回目の上映は、17:00〜@ホームギャラリーです。

| 月曜ロードショー | 02:00 PM | comments (x) | trackback (x) |

ご多忙のなか、錣山親方(元関脇寺尾)にご来館いただきました!
主な目的は、ただいま開催中の「誉のくまもと展」に出品されている、安本亀八《相撲生人形》(当館蔵)と、瀧下和之さんが、故九重親方(元横綱千代の富士)をオマージュして制作した《大相撲力士図−雲竜−》の観覧です。
当館としても、相撲界の方に、《相撲生人形》を見ていただくのは初めてのことであり、どのようなご感想がいただけるのか、楽しみにしていました。

本展入りまして、まず注目されたのが、寺田克也さんの作品。「同世代の方なんですね」と興味を持ったご様子でした。

続いて、《相撲生人形》を、全方向からぐるりと観覧。「筋肉がすごい表現ですね」
「上手投げですね、でも、腰に完全に乗っているから、腰投げかもしれない。親方の判断次第ですね」とのこと。
また、髪型を見て、「髷を結っていないですね。うちの力士たちも、風呂上りはこんな感じの髪型ですよ」とご指摘。着衣でもあり、いわゆる公式試合ではない雰囲気の演出か?と、作品理解が深まる重要な発言でした。
また、「目が血走っているのも、試合後にそうなっていたこともあります」というような
コメントも。
「土俵の上では、それまで汗をかいていても、すっと汗が引きました。自分のことですが…。」という、土俵という場の特別さを教えていただくような言葉もいただきました。



続いて、瀧下和之さんの作品を観覧。
千代の富士をオマージュした作品を見て、「もっと目つきが鋭い、こわい人でしたよ。引退後もこわい存在でした。自分が試合をしたなかで、最も強い力士でしたから…。」とのコメントでした。
対の作品《大相撲力士図−不知火−》を見て、「そうです、こんな感じの目つきで、にらみあう感じです」と勝負の場の雰囲気をお教えくださいました。



続いて、会場を観覧。
《市川三四助像》を見て、「もう少し目がたれてたら、自分の子供のころに似ているかも?」とチャーミングなコメントや、
石川直樹さんの《異人》をみて、3.11の時のご近所の被害の様子などをお話くださいました。
宮島達男さんの《Archive of Death Clock》については、この写真のなかに、熊本の方がたくさんいますとご紹介したところ「地震で被災された方が写っているんですね…」と真心からのコメントをいただきました。



現代美術や、生人形との出会いは初めての機会だったご様子でしたが、会場を存分に楽しんでいただけたようでした。
会場入口に、錣山親方のサイン色紙をご紹介しております。ぜひチェックしてくださいね!

| 誉のくまもと展 | 07:20 PM | comments (x) | trackback (x) |

シリーズ第740回

明日のパスタはアルデンテ 2010年/イタリア映画/113分

Mine Vaganti (2010/Italy/113min)

※2回目の上映は、17:00〜@ホームギャラリーです。

| 月曜ロードショー | 02:00 PM | comments (x) | trackback (x) |

展覧会企画学芸員の冨澤が、ただいま開催中の「誉のくまもと」展について講演しました。

展覧会の特徴として、
「開館15周年を記念する展覧会として、熊本市民がテーマや出品作品に親近感を感じるような内容」、
「現代美術館ならではの活動として、コミッションワークを作家に委嘱、初公開の新作として発表すること」、
「館蔵品の活用」を意識して準備を進めたこと、
テーマの選定として、
熊本内外に強い存在感を持つ熊本城や石牟礼道子さん、
県外に強い発信力を持つ生人形、
県内では著名だが県外にほとんど知られていない(ので発信したい)肥後六花などを選定し、この4つのテーマを、コミッションワークとして5人の作家(うち2名は熊本出身)に制作委嘱したことを紹介しながら、講演を開始しました。

講演では、コミッションワークに取り組んだ、石内都さんや寺田克也さん、石川直樹さんの取材風景、今田淳子さんの展示空間、瀧下和之さんの制作エピソードなどを紹介しました。

また継続する生人形研究の成果として、当館収蔵の《相撲生人形》については、歌舞伎役者の見得の表情との一致や、役者たちと生人形の知られざる関係の近さを出品作品を通じて紹介しました。
さらに、市民と行う文化財保存の観点から、出品作品の《馬人形》(宇賀神社蔵)の保全修復のアドバイスをきっかけに、町内・校区が協力して作品を修復した作品の背景などを紹介しました。

最後に、震災直後から展覧会を準備したことで、「災害」にひとりの人間としてどう向き合うか、というテーマで、宮島達男さん、石内都さん、秀島由己男さんの作品から「ひとりひとりの生の証」という観点で作品を読み解きしました。

講演後、たくさんの書き込みのあるアンケートを多数いただきました。
本当にありがとうございました。



| 誉のくまもと展 | 07:30 PM | comments (x) | trackback (x) |

今回のテーマは「地震」。7名が詩作を発表しました。

熊本地震より1年と半年が経ち、
「少しだけ心にゆとりが…」、「少しだけ客観性を持って…」
と語りながら詩作を発表される方、
また、「今のほうが少し心が重い…」、「手の付けられていないところが気になる…」などと語る方、それぞれの日常がほのかに感じられました。

詩作には、「孤独」「家族の集合」「日常を取り戻す」「更地」
など、震災後にリアルに見た・感じたキーワードが浮かび上がっていました。
震災の瞬間に聞いた音「ガシャーン」「バリーン」を読み込んだ作品もありました。
また、時間の経過と未来への希望を象徴する、草花の芽吹きや実りが詩作の最後に
ふれられる作品もいくつかありました。

また、様々な詩人の地震(もしくは地震から感じたことに通じる)の詩を読む、
という特集企画コーナーもありました。
まどみちお、和合亮一、白石かずこ、金子みすゞなどの作品が紹介されました。
「体の冷え」「かろうじてある命」など、震災直後の体験を思い出す、心に響く言葉がありました。

次回は11月25日(土)17時−開催です。
テーマは「未来」。
ぜひ皆様足をお運びください。

| ホームギャラリー | 06:11 PM | comments (x) | trackback (x) |
前の記事