熊本日日新聞記者の小野由起子さんをゲストに、「江上茂雄さんと炭鉱のまち」と題したギャラリートークを開催しました。

トークでは、小野さんが荒尾支局時代の3年間に、江上さんと出会い、取材をした時の印象や荒尾の土地の歴史や風土についてお話をしていただきました。
取材の中で江上さんから語られた“風景”に対しての定義のお話では、お客様もうなずきながら聞き入っておられました。

最後に、質問のコーナーでは「膨大な作品はどのように保管されていたのか?」「江上さんはどのように絵を独学をされていたのか?」などのたくさんの質問が寄せられました。
今回、会場には江上さんのご長男もいらっしゃっており、小野さんと一緒に質問にお答えくださいました【参加人数:26人】

【アンケートより】
「この機会に作品を拝見し、作家について伺うことが出来て興味深かったです。」(50代、女性)
「歴史の中での絵というあり方が素直に受け止められた。炭鉱の話しがあって分かりやすかったです。」(60代、男性)



| G3/井手記念室 | 02:00 PM | comments (x) | trackback (x) |

今月のテーマは「広場」。5名の方にご参加いただきました。参加者はいつもより少なかったのですが、その分ひとつひとつの作品を丁寧に説明したり、しみじみと味わいをもって詠んでいただくなどして、ゆったりとした雰囲気の朗読会となりました。
 「広場」は、その昔広場を中心に町づくりがされたり、公共の空間として今も親しまれている場所ですが、昔と今の時代を交錯するような作品が多くありました。映画『ローマの休日』をモチーフに、ローマなのにスペイン広場と名付けられた広場でデートをする王女と新聞記者を詠んだり、母校の中庭を思い出し時代の移り変わりを詠む方もいらっしゃいました。

また、朗読会の後半には今月亡くなった江藤和彦さんをしのび、江藤さんの詩や江藤さんにちなんだ詩が6作品披露されました。江藤さんは、熊本市在住で詩誌「パンセ」主宰でもあり、熊本詩界を牽引された方として詩の朗読会にご参加の皆さんとも縁の深い方です。詩の朗読と共に、江藤さんとのエピソードもお話しいただきました。

| ホームギャラリー | 06:00 PM | comments (x) | trackback (x) |

シリーズ第657回

「フェアリーテイル」1997年/イギリス映画/98分

Fairy tale (1997/England/98min)

| 月曜ロードショー | 02:00 PM | comments (0) | trackback (0) |

只今ギャラリー・兇燃催中の『川内倫子展 川が私を受け入れてくれた』の出品作家 川内倫子さんによるトークイベントを当館ホームギャラリーにて行いました。

トークでは川内さんが手がけた作品集を軸に、これまでの作品を紹介されながら、作品の変遷を丁寧にお話しくださいました。



3冊同時に出版することとなった初期の作品集からは、「日常性」「はかなさ」「崇高さ」といった言葉があげられ、ご自身の写真に対する姿勢や撮影の時に大切にしていることにも触れられました。
また、作品集の編集にも力を入れられている川内さんは、見開きで2枚の写真を見せることで新たなイメージ・物語性を呼び起こすため、構成には特に気をつかわれたそうです。さらにこのことは現在展示中の《Illuminance》の映像作品にも繋がっているようで、今後の展開がいっそう期待されます。

他にも、《あめつち》の撮影に至るまでの神秘的な出来事についての話や、他者の思い出を元に撮影に臨んだ《川が私を受け入れてくれた》に至るまでの経緯などもお話しいただきました。
最後の質問コーナーでは、トークを楽しみにされていた多くの方からの質問にも丁寧にお答えいただき、盛況の中イベントを終えました。

川内さんは自身の作品について、「何かを押し付けることなく、自由に見て感じてもらいたい」とのこと。皆さんにも会場で、自分のためのゆるやかな時を過ごして頂けましたら幸いです。

| 川内倫子展 川が私を受け入れてくれた | 02:00 PM | comments (x) | trackback (x) |

「川内倫子展 川が私を受け入れてくれた」開会式・内覧会

欧米でも既に高い評価を受け、国内外に存在感を示す女性写真家川内倫子(かわうち・りんこ)さんの個展「川内倫子展 川が私を受け入れてくれた」開会式・内覧会を行いました。



展覧会場内では、写真の新時代を切り開いてきた川内さんの、木村伊兵衛賞受賞作など初期の代表作から最新作までをご紹介しています。また、熊本・阿蘇の野焼きを取材した《あめつち》で新境地を開いた川内さんが、本展のために制作したコラボレーション作品《川が私を受け入れてくれた》を初公開。「今を生きる」感覚を先見的に表現し続けてきた川内さんの次なる可能性を体感する展覧会です。

今回は《川が私を受け入れてくれた》へのエピソード提供者の方々にも開会式へご出席いただき、特別な心持ちで会場内にて作品をご鑑賞いただきました。

| 川内倫子展 川が私を受け入れてくれた | 06:00 PM | comments (x) | trackback (x) |
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