8月30日から開催するGIII vol. 118 「風を待たずに――村上慧、牛嶋均、坂口恭平の実践」に先立ち、出品作家の村上慧さんが8月1日より来熊しています。
村上さんは自作した発泡スチロールの家をせおって歩く《移住を生活する》を2014年から続けています。基本的に暑い時期は北上し、寒い時期は南下していますが、今夏は展覧会に合わせて、非常に蒸し暑く過酷な時期に熊本へ。
熊本の気候や坂口恭平さんとの会話などを踏まえた結果、今回は、村上さんが熊本市現代美術館の周辺を歩いていたときに通りがかった南坪井の更地を借りることに。そこを一時的な拠点として、ドローイングを描いたり、ブルーベリーを育てたりして、《移住を生活する》を行うことにしました。

 

土地のオーナーによると、この場所は建物があった当時、近所の人々が気軽に寄り集まるようなところだったそうです。また、地域の祭を手づくりで行ってきたオーナーの話は、村上さんがこれまで家をせおって見てきた「人々が生活する現場」と近いものがあるように思えました。
8月14日、村上さんは熊本市中央区を南から北へ、下通商店街、上通商店街といった熊本市内の中心部を通り抜けて、家を移動しました。



村上慧《移住を生活する》2014–
期間:2017年 8月14日(月)–8月28日(月)頃
場所:熊本市中央区南坪井

GIII vol. 118 「風を待たずに――村上慧、牛嶋均、坂口恭平の実践
会期:2017年 8月30日(水)–11月12日(日)
会場:熊本市現代美術館 ギャラリーIII+井手宣通記念ギャラリー
 

| G3/井手記念室 | 06:13 PM | comments (x) | trackback (x) |