当館が開館して以来5回目の開催となるCAMKコレクション展が18日より始まりました。

今日は、この展覧会の企画担当である学芸員・冨澤が進行役となって、コレクション展のみどころを解説するギャラリートークが開催されました。



今回のコレクション展は主に3つのコーナーで構成されていて、作品の配置にも工夫があるそうです。

たとえば、天野喜孝《花天》と中島千波《桜》を並べたのは、ほぼ同年代の現代作家である彼らの表現の違いを見比べてみてほしいという意図があるとのこと。
また、菊畑茂久馬《天河16》と松本寛庸の作品群を向い合わせに配置したのは、「宇宙」という同じテーマを扱った作品を並べて、惑星のエネルギーを感じられる空間をつくり出したのだそうです。
さらに、3体の生人形が展示されたコーナーには、篠山紀信の撮影による今をときめく歌舞伎役者の写真が人形を取り囲むように並べられています。
これらを同じ空間の中で見比べることで「生人形がさかんに造られていた時代も、現代も“かっこいい”という要素は歌舞伎にあることがわかる」という考察には、参加者のみなさんも深く頷いていらっしゃいました。

| CAMKコレクションvol.5 くまもとのお宝展 | 03:00 PM | comments (x) | trackback (x) |