「だまし絵王エッシャーの挑戦状展」が再開し、延期となっておりました関連イベントの講演会を開催いたしました。
講演者は、佐世保市博物館島瀬美術センター館長の安田恭子さんです。
エッシャー研究者である安田さんは、「エッシャー その作品と生涯」と題して
恩師ド・メスキータとの出会い、イタリアでの周遊、エッシャー独自の世界について、3つの構成でお話しをされました。
トークでは、若かりし頃の自画像や風景画の中に、その後の「だまし絵」に繋がっていくエッシャー独自の視点が表れていることや、
現在展示中の作品を含めた、エッシャーの名品の数々を制作年順に「平面の正則分割」「変容」「無限性」「不可能な遠近法」などのキーワードで解説され、改めて作品を観ることが楽しくなるような講演会となりました。

他にも、エッシャーに影響を受けた現代の作家たちの紹介と、
最後は、生涯、好きなことを見つけ挑戦し、道を切り開いてきたエッシャーのお話しから熊本へのエールをお送り下さいました。


| だまし絵王エッシャーの挑戦状 | 02:00 PM | comments (x) | trackback (x) |