Jazz Openは今年で15回目を数える九州最大規模の路上ジャズフェスティバル。九州を中心に、韓国や東京・大阪など様々な地域からジャズミュージシャンが一堂に会し、熊本市街地の路上数ヶ所で演奏が繰り広げられます。

現代美術館会場で演奏していただいたのは、豊田隆博Trio + 藤本直子。豊田隆博(pf)、村上明(bs)、吉村健秀(Drms)のベテラントリオに藤本直子(vo)が加わり、パワフルな演奏で魅了しました。
まずは、トリオのみの演奏からスタート。軽やかで疾走感のある曲に始まり、ラテンのリズムで会場を盛り上げると、朝の爽やかさを感じさせる曲へと向かいます。さらに、ボーカルの藤本さんが加わると、ロマンチックなバラードや、のびのある歌声を生かした力強い曲へに移りかわりました。
演奏曲は、「Central Park West」「On The Sunny Side of The Street」「Caraven」「LOVE」「Sterdust」など。曲調の違うナンバーをうまく組み合わせて、2回目のステージでも曲目を変え、エネルギッシュな演奏で私たちを楽しませてくれました。



会場は、リハーサルのときから楽しみにしていたお客さんでひしめき合い、明るい曲調の「LOVE」では、手拍子も飛び出しました。それぞれに膝を揺らしたり、リズムに合わせて体を動かしながら、熟練された演奏を堪能しておられました。

| ミュージック・ウェーブ | 05:45 PM | comments (x) | trackback (x) |

「ANIMALS in 熊本」展の関連企画として、三沢厚彦さんによる木彫ワークショップを7月22日と23日の2日間かけて開催しました。



小学生から70代まで、幅広い年代の方にご参加いただきました。用意されたクスノキの角材は、立方体や直方体のものと、3cmほどの厚みの板のものの2種類。板のものは彫る部分が少なめなため、子どもさん向けです。



自分に合ったものからくじ引きで木材を選んだら、まずは紙に作りたいものをスケッチしていきます。選んだモチーフは、犬やウサギ、クマといった動物や魚、自分で考えたキャラクターなど、様々です。立方体や直方体の木材を選んだ人は、正面だけでなく、横・上・下・後ろから見た図も考えてみます。「想像するのが意外と難しい」といった声も聞こえました。それを実際に角材に書き写す作業では、アドバイスも受けながらラインを決めます。それに合わせて、ノコギリやノミをつかって大まかな形を切り出し、線をつなぐようにして削り出していきました。



2日目には、描いたラインを修正しながら削り、どんどんイメージした形に近づけていきます。「すっと削れる感触が楽しい」「木の節が思っていた流れとちがってうまく削れない」など、それぞれ道具や素材の特性をつかみはじめた様子がうかがえました。削るたびにクスノキのいい香りがするなか、さらに集中力を高めてラストスパートへ進みます。



最後には、魚の浮彫りのレリーフや、四足の熊、バクの首像など、個性豊かな作品が揃いました!自分の作品を持って感想を言い合いました。「大変だったけど楽しかった」「気軽に見ていた木彫がこんなに難しいなんて!」という驚きの声も飛び出しました。予想以上の仕上がりに、三沢さんからも「こんなに短時間で力作が生まれ驚きました。この後も家で完成させたり、他の作品にもチャレンジしてくれると嬉しいです。」とコメントがありました。参加者のなかには「早く家で続きをしたい!」と言う方もいて、皆さん心地よい疲労感と達成感に、満足げな表情で会場を後にされました。

| 三沢厚彦展 | 10:00 AM | comments (x) | trackback (x) |