「熊本市被災文化財のいま」展 講演会
「市内文化財の現状と復旧の見通し」をホームギャラリーで行いました。

講師として熊本市文化振興課の担当者の方を招き、お話しいただきました。




「そもそも“文化財”とは?」というところからお話は始まり、地震で全壊したジェーンズ邸を例にして、被災直後から現在までの対応の様子を説明していただきました。

その後、知名度は低いけれど実は非常に歴史的に貴重な市内の「知られざる文化財」について、被災前後の比較写真を見ながらご紹介いただきました。
その中で、ある石塔は、震災前は10段だったのに、震災後の修復活動後には12段となった、というおもしろいエピソードも披露されました。



それは復旧ミスではなく、今回の被災で倒壊したことによって調査が進められ、本来この石塔の部品だったものが、他の石塔に混じっていたことが明らかになったのでした。
そして所有者や専門家の合意により、今回は被災前の状態ではなく、それ以前の元の形に戻されたとのことでした。このように被災を機に、新たな事実が明らかになる例もあるようです。

最後の質疑応答の時間には、「文化財の復元というのは、どの時点の状態に戻すことなのか」といった問いも発せられ、文化財の保護復旧における考え方について意見が交わされました。

| G3/井手記念室 | 02:00 PM | comments (x) | trackback (x) |

プレママ・ファミリーツアーを開催しました。今回は5組のご家族にご参加いただきました。絵画、彫刻、写真、インスタレーションと、ケーキ箱ほどの小さな作品から、2階建ての家くらいの大きな作品まで、様々な作品を楽しみました。



中をのぞいて鑑賞する草間彌生や束芋の作品では、待ちきれないのは子ども達だけでなく、大人も興味深々で観賞しました。マカロニや、ビーズや布といった日用品を使った作品など、現代美術ならではの多様な表現方法を発見できるツアーとなりました。

| 高橋コレクションの宇宙 | 10:30 AM | comments (x) | trackback (x) |