三池敏夫さんを講師に「特撮雲」制作・撮影ワークショップを当館ホームギャラリーにて
開催しました。このワークショップは、12/16開催予定の「熊本城×特撮美術「天守再現プロジェクト」」(仮)展のプレイベントとして行われ、当館での特撮雲ワークショップは、2015年以来、2回目の開催となります。会場は子供から大人まで、多くの参加者で賑わいました。

特撮雲とは特殊撮影用の雲の事で、この技術を使って撮影すると、地上に居ながらまるで空から撮影のように見せることができます。三池さんから、大まかな説明を受けた参加者は、ヘアームースと手芸用綿を手にさっそく制作に取り掛かりました。今回の雲海は大きめなので、大量の綿が必要になりました。大きな綿から、何個も丸めた綿を成形していきます。

そして、もうひとつ撮影に不可欠なのが背景です。こちらは、熊本県立第二高校美術科の生徒さんが、三池さんから雲を描く上でのチョークの使い方などを教わりながら進められました。

約1時間半ほどで各テーブルの雲が完成し、すべてのテーブルをつなぐと大きな雲海のミニチュアが出現し、仕上げに背景の空と雲海をつなぐ空に浮かんだ雲も作られました。
そして最後に、小さな飛行機の模型を雲の上に吊るすと…。
カメラと繋がれたスクリーンの映像には、雲海の上に浮かぶ飛行機の映像が…!
台車に乗せたカメラを滑るように動かすと、まるで空中から飛行する期待を撮影しているかのようでした。
参加者は、驚いたようにしげしげと映像と実物を見比べていました。

他にも、光源となる照明を色セロファンで覆うと、一気に夕焼けの光に包まれ、同じセットでも光源の色を変えるだけで、朝日や夕暮れを表現されることに、「おお!」と歓声が上がっていました。

熊本城×特撮美術「天守閣再現プロジェクト」(仮)展は、12/16〜3/18に開催予定です。
みなさま、どうぞお楽しみに!

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