『高橋コレクションの宇宙』展出品作家の青山悟さんによる、「現代美術は怖くない!くじびき制作で誰でもアーティスト」ワークショップを当館ホームギャラリーで行いました。


このワークショップは、多摩美術学校の1年生の授業でも行われているもので、多種多様な表現方法から難しいと思われがちな現代美術を、説明からではなく、身体で体験して理解してみようといった内容です。小学生から大人まで集まった会場では、賑やかな中ワークショップが始まりました。


導入には、現代美術に影響を与えたピカソやデュシャンなどの有名な作品をスライドに映し、絵画や彫刻といったジャンルにとらわれない作品の表現方法の豊かさが紹介されました。その後、さっそくお題となるくじを引いてもらいました!

くじの内容には「油絵を描きましょう。ただし筆は使えません。」「自分の身体が作品です!どうやったら作品になるのかな?」など、謎かけのような内容に、初めてミシンを使ったという少年や、知らない者同士で立体をつくるなど、戸惑いながらも、お互いに話し合ったり、『高橋コレクションの宇宙』展の作品を参考にしながら、集められた多種多様な素材を組み合わせて、お題と格闘していました。

お互いの制作を気にしつつ2時間ほど黙々と作業を続けると、仕掛けがいっぱいの立体作品や、想いっきり前に飛び出した絵画作品など、見たこともないような楽しい作品がバリエーション豊かに完成しました。


その後、元となったお題を読み上げながら、鑑賞会が行われました。


最後に、導入で紹介された一見難解な作品について、作者がどういう思いで作ったのか説明を受けると、自分の作品について・参加者同士の作品について、色々なことを考えながらワークショップを終えた皆さんには、すんなりと作品を受け入れられたようです。


| 高橋コレクションの宇宙 | 02:00 PM | comments (x) | trackback (x) |