G vol.115 3.11→4.14-16 アート・建築・デザインでつながる東北⇔熊本展の関連イベントとして、紹介しているプロジェクトの実践者によるトークを開催しました。
PPS4より田中智之さん(建築家/熊本大学工学部准教授)、ハートマーク・ビューイングより日比野克彦さん(アーティスト/東京藝術大学教授)、宮城熊本伝えるアートプロジェクトより村上タカシさん(アーティスト/宮城教育大学准教授)をお招きして、それぞれのプロジェクトについてお話を伺いました。



田中さんは、熊本地震後にPPS4を活用した支援の中心となるよう依頼を受け、研究室の学生たちとともに尽力されてきました。PPS4で使った紙管の再利用など、熊本で生まれたアイデアもご紹介いただきました。KASEI プロジェクトでは、熊本の仮設住宅のパートナーとして、環境の整備やコミュニティづくりの支援を始めているとのことで、注目すべき熊本の仮設住宅の今後もお話いただきました。
ハートマーク・ビューイングでの、ハートマーク柄のマグネットを被災地に届ける、というアイデアは、日比野さんの「自分で行くのではなくて思いを届けるにはどうしたらいいか」という考えから生まれたとのことでした。展示会場のハートマークを眺めていると、この日比野さんの考えとアイデアがばっちり合っていることが実感できます。
村上さんは、宮城在住の八代出身ということもあり、熊本地震後いち早く支援ため足を運んだだけではなく、宮城でも継続していた「おしるこカフェ」を熊本でも始めるなど、ゆるやかなつながりを生むプロジェクトを継続させています。



どのプロジェクトも、東北や熊本の地震を経て、人に寄り添って実践を重ねてきたプロジェクトだからこその展開が見られました。東北の経験がつながり熊本が勇気づけられたように、熊本での経験も「未来の被災地」を勇気づけるのだと気付かされるトークとなりました。

| G3/井手記念室 | 06:00 PM | comments (x) | trackback (x) |

先日3/1(水)、日比野克彦さんをお迎えし、下通にてハートマーク・ワークショップを行いました。



平日にもかかわらず、たくさんの方が足を止めて下さり、熊本復興の願いがこめられたオリジナルハートマークを笑顔で見て行かれました。

「日本のどこかの、名前も知らない誰かが、こんなにたくさん熊本のためにと作ってくれたのかと思うと・・・」と、声をつまらせる方も。

また、「震災後、子どもがふさぎがちだったのが一番つらかった。でも、今日こんなに多くのハートを見て、本当に勇気をもらえました」と笑顔で言ってくれたお母さんもいらっしゃいました。



参加してくださった皆さま、そしてたくさんの「ハート」を贈ってくださった皆さま、本当にありがとうございました!
たくさんの笑顔に出会えたワークショップとなりました。

| G3/井手記念室 | 01:00 PM | comments (x) | trackback (x) |