「かえってきた!魔法の美術館」展初日、そして地震後初の全面オープンの初日となる6月25日に、熊本出身の作家2名によるアーティスト・トークを開催しました。

 最初に、出品作についてそれぞれの作家からご紹介いただきました。
 緒方壽人さんによる「サクラ」は、東日本大震災後に開催された桜をテーマにした展覧会のために作られ、花びらが舞う様と人間の動きをリンクさせた作品です。新作「ウィズ オア ウィズアウト カラー」は、地震前に撮影された美しい熊本の風景写真にナトリウムランプを当て、モノクロ写真のように見える空間を創り出し、音楽に合わせてスポットライトを点灯することでモノクロに見えた写真に色が蘇り、あざやかな景色が見ることができる作品です。緒方さんはこの新作に向けて、色のある世界とない世界を行き来する構想を練られていましたが、その矢先に熊本地震が発生し、熊本の風景をモチーフに作品を作るに至ったそうです。まわりの風景がいかに貴重で美しいものであるか気づいてもらいたいと語りました。



藤元翔平さんも新作「パワー オブ ワン サーフェス テスト パターン1」についてお話しくださいました。ミラーを使って光を増やしたり減らしたりする作品で、レーザープロジェクターから照射される強力な光をアクリル板に当てます。線対称にみえるようにアニメーションを作っていますが、角度を変えるとシンメトリーが失われ、線のふるまいは作者でも予測がつかないと語ります。
熊本で育った藤元さんは、小さい頃に田んぼにいるカエルの1匹1匹が発する鳴き声が調和する感覚が好きで、自然との触れ合いを通した経験が本作にも生かされています。1つ1つの力が複雑に絡み合って生成される様をテクノロジーで再現することで、自然の再構築につながっていると語ってくださいました。



| かえってきた!魔法の美術館展 | 02:00 PM | comments (x) | trackback (x) |

子ども向け上映会

こどもにんぎょう劇場

「三びきのやぎのがらがらどん」
「ブレーメンの音楽隊」



先週に引き続いて、NHKでおなじみの「こどもにんぎょう劇場」より、2話をお楽しみいただきました。
上映の最後に拍手が起きるほど、お子さんたちは熱心に鑑賞していました!

上映時間/10:30〜(1日1回上映、30分程度)
場所/ホームギャラリー

| ホームギャラリー | 10:30 AM | comments (x) | trackback (x) |