3月5日と9日、日頃お世話になっている、地元商店街の皆さんを対象としたナイトツアーを開催しました。年度末に差し掛かった時期に開催したせいか、参加出来た人数はいつもより少なめでした。その分、丁寧にじっくりと川内さんの作品の魅力を体験いただけたようです。

| 川内倫子展 川が私を受け入れてくれた | 10:00 PM | comments (x) | trackback (x) |

「川内倫子の写真と特徴」と題して、本展の担当学芸員によるCAMKレクチャーカレッジを開催しました。



初めに、そもそも「写真」って何でしょう?という導入から、写真を語る上でキーワードとなる「決定的瞬間」「ニューカラー」「セットアップ」「デッドパン」などコンテンポラリーアートとしての写真のスタイルについて、写真家ホンマタカシや批評家シャーロット・コットンの言葉を引用しながら解説し、その上で川内作品に見られるこういったスタイルの取り入れ方について紹介されました。
続いて、川内倫子さんが「写真」によって、何を表現しようとしているのかを、川内さんの作品集や、新作「川が私を受け入れてくれた」シリーズの制作過程で語られた言葉を基に解説を行いました。



本来は「写真」という一瞬を「記録」する装置を用いながらも、あえて「タイムレス」で「場所性のない」ものを目指し、写真では失敗とされる露出過多、被写体のブレ、ピンボケといったものを効果的に用いることで、見知らぬ誰かの「記憶」と共感・共有する作品を川内さんは生み出しています。そこには、「写真」による表現の可能性を見る者に気づかせる役割も担っているといえます。

| 川内倫子展 川が私を受け入れてくれた | 02:00 PM | comments (x) | trackback (x) |

今朝のTKU「英太郎のかたらんね」に、現代美術館スタッフが出演してきました!
現在開催中の、「川内倫子展 川が私を受け入れてくれた」をご紹介しましたよ☆

初めてのテレビスタジオにドッキドキでしたが、番組スタッフの方々や、出演者の方々の明るくにぎやかな雰囲気のおかげで、少し緊張が解けたようでした(笑)

出演前日には、こんな感じでわが館のキャラクターであるキャンクマのグッズを作っていましたよ〜!



美術館のスタッフにも、番組スタッフさんにも大好評だった風船キャンクマ♪
今後の活躍にもご期待です!

写真が好きな方、今まで写真展を鑑賞したことがないという方にも、大変おすすめな「川内倫子展 川が私を受け入れてくれた」。
日常の風景から、どんな方にも共感を与え、忘れていた気持ちや記憶を思い出させてくれます。
川内さんの撮影技術の高さや繊細さに、英太郎さんも感心していらっしゃいました。
ぜひぜひ、足をお運びください。




英太郎さん、出演者のみなさま、本当にありがとうございましたー!

| 川内倫子展 川が私を受け入れてくれた | 12:15 PM | comments (x) | trackback (x) |

「川内倫子展 川が私を受け入れてくれた」の関連イベントとして、プレママ・ファミリーツアーを開催しました

学芸員から「正方形の写真なかに、また四角の形、また丸の形もありますね」と声かけがあると、指さししながら親子で探したり、〈ある箱のなか〉シリーズでは、たくさんのコンタクトシートから自分のお気に入りを見つけたりして過ごしていました。



印象的だったのは、〈Illuminance〉シリーズの一枚を「お花が光ってる」とお子さんが不思議そうにお母さんに伝えていたところです。日常的なモチーフが使われながらも、特徴的な色彩や質感をまとっている川内さんの作品を、親子で味わっていただけたようでした。

| 川内倫子展 川が私を受け入れてくれた | 11:00 AM | comments (x) | trackback (x) |

只今ギャラリー・兇燃催中の『川内倫子展 川が私を受け入れてくれた』の出品作家 川内倫子さんによるトークイベントを当館ホームギャラリーにて行いました。

トークでは川内さんが手がけた作品集を軸に、これまでの作品を紹介されながら、作品の変遷を丁寧にお話しくださいました。



3冊同時に出版することとなった初期の作品集からは、「日常性」「はかなさ」「崇高さ」といった言葉があげられ、ご自身の写真に対する姿勢や撮影の時に大切にしていることにも触れられました。
また、作品集の編集にも力を入れられている川内さんは、見開きで2枚の写真を見せることで新たなイメージ・物語性を呼び起こすため、構成には特に気をつかわれたそうです。さらにこのことは現在展示中の《Illuminance》の映像作品にも繋がっているようで、今後の展開がいっそう期待されます。

他にも、《あめつち》の撮影に至るまでの神秘的な出来事についての話や、他者の思い出を元に撮影に臨んだ《川が私を受け入れてくれた》に至るまでの経緯などもお話しいただきました。
最後の質問コーナーでは、トークを楽しみにされていた多くの方からの質問にも丁寧にお答えいただき、盛況の中イベントを終えました。

川内さんは自身の作品について、「何かを押し付けることなく、自由に見て感じてもらいたい」とのこと。皆さんにも会場で、自分のためのゆるやかな時を過ごして頂けましたら幸いです。

| 川内倫子展 川が私を受け入れてくれた | 02:00 PM | comments (x) | trackback (x) |
前の記事